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巨人・藤岡貴裕投手 あこがれの球団で再起をはかる/あのドライチは今──

 

巨人へトレードで加入した藤岡貴裕


 新天地で輝きを取り戻せるか。6月28日、藤岡貴裕は鍵谷陽平とともに日本ハムからトレードで巨人に加入した。

 かつては工藤公康(現ソフトバンク監督)、山口鉄也ら左の名投手が背負った47番を与えられ、「すごく重みのある背番号。それに恥じないようにしっかりと頑張っていきたい」と決意を新たにした。G党の父の影響で、幼少時から東京ドームで応援したという。あこがれの球団で再起をはかる。

 東洋大時代に東海大・菅野智之(現巨人)、明大・野村祐輔(現広島)と並んで“大学ビッグ3”と称された。2011年のドラフト会議では3球団の競合の末、ロッテに入団。鳴り物入りでのプロの世界に足を踏み入れたが、1年目から3年連続で6勝(敗戦は12年から7、10、10)にとどまり、15年以降は中継ぎが主戦場となって、その後は伸び悩んだ。昨年7月に日本ハムへトレードされ、1年も経たないうちに自身3球団目のユニホームに袖を通すこととなった。

 トレードが決まってから同級生の菅野に連絡すると「何かあったら話してね」と返ってきたといい、「大学時代から素晴らしい投手だった。色々見習うところもあると思うので色々聞いていきたい」と、かつてのライバルとの共闘も誓った。

 原辰徳監督は「やっぱり潜在能力の高い投手。22歳当時は日本一だったわけだから」と期待し、先発、救援の起用法は本人の意思を尊重しつつ見定めていく方針だ。7月17日で30歳となったが、才能を開花させるには遅くない。

写真=BBM
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