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中日・小笠原慎之介 “怪物”の背を見て/あのドライチは今──

 

左ヒジを手術した小笠原慎之介。すでに実戦復帰し、一軍昇格も見えてきている


 かつての甲子園優勝投手に、明るさが戻ってきた。7月6日のウエスタン・オリックス戦(舞洲BS)で4イニングを無安打無失点。今季2度目の登板を終えた小笠原慎之介は「状態は良くも悪くもないですが、イニングを伸ばせたことをプラスにとらえて、ここから状態を上げていきたい」と前を向いた。

 東海大相模高のエースとして2015年夏の甲子園を制し、16年にドラフト1位で入団。1年目に2勝、2年目に5勝を挙げた。昨季は球団史上最年少で開幕投手を務め、プロ初完封を含む5勝。しかし、左肩痛で8月に離脱し、左ヒジにも異常が見つかる。秋にはプロ入り後2度目となるヒジの遊離軟骨除去手術を受けた。

 当初は開幕前の復帰を目指していた。暗転したのは2月中旬。キャンプでの投球練習中に再び左肩を痛めてしまう。肩の状態は一進一退を繰り返し、先の予定も立たない。いつしか口数は減り、笑顔を見せることもなくなった。

 そんなときに力をもらったのが、松坂大輔の姿だった。昨季、カムバック賞に輝いた“平成の怪物”は、完全復活を思い描いた今季、キャンプ中に右肩を痛めリハビリを余儀なくされた。それでも前を向いてメニューをこなす。決して折れない背中に励まされた。

 焦らず、慌てずにリハビリに取り組み、6月24日の二軍戦でようやく実戦復帰した左腕。「毎日いろいろ探りながら投げているので、フォームはまだ安定していない」。再発の不安と闘いながらも着実に一軍へと進んでいる。

写真=BBM

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