着実に成長を遂げている山口
今季中の昇格へ向けて地道に力をつけてきた。ドラフト4位の
山口航輝は「少しでも早く一軍に上がりたい」との思いを胸に日々鍛錬に励んでいる。
8月1日時点で二軍では75試合に出場して打率.260、2本塁打、19打点をマーク。肉体改造の結果、高校卒業からわずかの間にプロフィルでは85キロの体重は95キロにアップ。胸板は分厚く、下半身もどっしりとたくましさを増した。自ずと飛距離も伸び、打球速度も上がってきた。
6月は打撃好調で一軍首脳陣が昇格を検討したほど。映像でもチェックしている
井口資仁監督が「チャンスはあげたいと思っている。今は一軍の外野陣の調子がいいのでタイミングが難しいですけど、もちろん楽しみにしています」と言えば、
大村巌打撃コーチも「とにかくバットを振っていく姿勢が魅力。球界を見渡しても右打者は継続的に必要な貴重な存在。一軍と二軍の雰囲気は別物。投手の球も全然違う。一軍に上がる機会があれば肌で感じてもらいたい」と期待の高さがうかがえる言葉が並んだ。
高校通算25本塁打の長打力を買われ、プロでは外野一本。球団は「
広島の
鈴木誠也みたいな選手に」と背番号51を与えた。2018年夏の秋田大会決勝では金足農高の
吉田輝星(現
日本ハム)と対戦し、敗れた。ライバルは初勝利を挙げるなど活躍しているが、「いずれ吉田輝を超えるために自分は頑張っている。いつか成長した姿を見せたい」。一軍での対決を実現するためにも努力を積み重ねていく。
写真=BBM