無欲で突き進む
プロ初先発は5月5日の
西武戦(メットライフ)だった。今季は中継ぎで9試合登板していたが、故障者が出たことで出番が回ってきた。「中継ぎのつもりで投げました」と4回76球で3安打2失点の投球を振り返った。敗戦投手となったものの、
平石洋介監督は「本当によく投げてくれた」とチームの苦境に奮闘した右腕を称えた。
同26日の
オリックス戦(
楽天生命パーク)では5回3安打1失点の好投で先発初勝利。「勝負どころでしっかりと腕を振って投げることができた」と胸を張った。今季はここまで14試合に先発して3勝5敗。7回以上を投げたのは3試合と、新たな持ち場で必死に腕を振っている。
8月11日のオリックス戦(楽天生命パーク)では6回2失点の粘投を見せ、救援を含め今季5勝目をマーク。一時は育成降格を味わった苦労人だが、いまや楽天の先発陣には欠かせぬ存在となりつつある。
写真=BBM