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西武・榎田大樹 逆転優勝に欠かせない左腕の復調/このままでは終われない!

 

昨季は11勝をマークも今季はここまでわずか3勝の榎田


 昨季、阪神からトレードで加入し、11勝4敗とキャリア最高のシーズンを過ごした榎田大樹。今季も先発ローテーションの一角としてシーズン通しての活躍が期待されたが、春季キャンプ中に左上腕三頭筋を痛め、早々に離脱してしまった。

 一軍での今季初先発は5月2日の日本ハム戦(メットライフ)。8回3安打1失点と、「良過ぎるぐらい」の好スタートを切り、先発ローテに加わったが、「7回、8回と長い回を投げようと力んでしまったことで、フォームのバランスが崩れてしまった」。徐々に失点も増え、6月9日、二軍再調整となった。

 ファームではキャッチボールから見直し、約2カ月間をかけてじっくりとフォーム修正に着手。8月7日の楽天戦(メットライフ)、自身の誕生日に今季7試合目の一軍マウンドに上がった。昨季リーグ最多の16勝を挙げた多和田真三郎がファーム調整と、先発ローテの中心と目されていた投手が離脱する中で、昨季2ケタ左腕の復調は逆転優勝への必須条件となる。

 自身は、「そこまですごい投手ではないので、僕がローテの1、2番手ではチームが成り立たない。5、6番手のチーム状況であるべき」と極めて冷静に言う。だが、その奥には「普通のことを普通にできるのが僕の強み。6回2、3失点を最低限の“普通”として、任された試合でゲームを作っていきたい」という強い思いが込められている。

 8月27日現在、3勝2敗、防御率6.42にとどまる背番号30。今後の復調が期待される。

写真=BBM
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