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広島・野間峻祥 もう一度、レギュラーへ/このままでは終われない!

 


 一時はレギュラーの座をつかんだかに見えた。野間峻祥は5月1日から一番・中堅に固定された。不動とみられていた田中広に代わる抜てきだった。ここからチームは快進撃を続け、5月は球団記録を更新する20勝4敗1分けの成績を残した。

 5月31日の阪神戦(マツダ広島)では延長11回、能見からサヨナラ打を放った。ヒーローインタビューでは自らペットボトルの水をかぶって喜び「1試合も(気持ちを)抜くことなく全力で戦えている証拠」と話した。この時点で打率は.286。歴史的な快進撃の象徴となっていた。

 ところが、ここから成績が少しずつ落ちていく。6月12日には、せっかく手にした「一番」の座をはく奪され、スタメンを外された。速球に振り負ける場面が目立ち、控えに甘んじる試合が増えた。連日の早出特打で課題克服に取り組んでも、なかなか結果が出ない。なんとももどかしい日々を送ってきた。

 本来は中堅のレギュラーとしてチームを引っ張ることを期待されていた。昨年は126試合に出場し、打率.286、46打点、5本塁打の成績を残し、さらなる飛躍を期して今季を迎えていた。抜群の守備力と走力を誇るだけに、控えのまま終わるのは不本意だ。

 7月26日のヤクルト戦(神宮)では守備固めで出場し、回ってきた9回の打席で2号2ランを蔵本から放った。できることを一つひとつクリアし、何としてももう一度レギュラーに返り咲く。

写真=BBM
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