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中日・加藤匠馬 加藤バズーカが再び火を噴くとき /このままでは終われない!

 

石橋康太の台頭もあるが、正捕手奪取を目指していく加藤匠馬



 加藤バズーカが再び一軍に戻ってきた。8月4日に一軍復帰。その日のヤクルト戦(神宮)で4回から途中出場でマスクをかぶると、移動日を挟んで6日の巨人戦(ナゴヤドーム)では、スタメンに名を連ねた。

「残り少ないところで、また一軍に呼んでもらえた。一からと思って、信頼してもらえるように頑張りたい」

 5年目の今季、与田剛監督に大抜てきされた。超が付く強肩を武器に、開幕一軍どころか、開幕スタメンを勝ち取った。大野奨太武山真吾松井雅人(シーズン途中にオリックスに移籍)らとの競争を勝ち抜き、出場試合数を増やしていった。しかし、過去4年間の通算出場試合数はたったの4。「初めての経験。悩んだときもあった」と明かすように、次第に追い込まれていった。

 7月7日には、ついに二軍落ちを告げられた。与田監督は「彼の能力で勝てたゲームもちゃんとある。プラスの材料もたくさん出てきてはいる。でも、ひとつの壁というかね。今までこういう経験がほとんどできていなかったと思う。その中で怖さも出てきただろうし、今一軍に置いとくというよりも、もう一度整理をして……というのが判断」と説明した。

「守備、打撃ともいろいろな人の話を聞いた。そしてファームでは元気を出すことを意識した」と加藤は言う。灼熱のナゴヤ球場で汗を流し、息を吹き返したバズーカ。シーズンは終盤だが、まだ悔しさを晴らすチャンスは十分残っている。

写真=BBM

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