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日本ハム・玉井大翔 北海道・佐呂間町が生んだ「ミスタースクランブル」/ドラフト下位入団選手の今

 

中継ぎでフル回転の活躍を見せている玉井


 2017年ドラフト8位で日本ハムに入団。社会人の新日鐵住金かずさマジックからプロ入り時は24歳。遅咲きの右腕は1年目から着実にキャリアアップしてきた。17年は24試合に登板。プロ初勝利を挙げたのは17年6月2日の阪神戦(甲子園)。1点ビハインドの8回に登板し、無失点に抑えると味方打線が9回に逆転。うれしい白星が舞い込んだ。

 2年目も成長を結果で示した。開幕前から好調を維持して初の開幕一軍入り。40試合に登板した。7与死球が示すように、右の強打者にも臆せず内角を攻める姿勢が、首脳陣にも認められたが、シーズン中盤からは疲労からパフォーマンスが低下。チームはクライマックスシリーズに出場したが。玉井は一軍の戦力となることができず、悔しい思いを抱えてシーズンが終了した。

 迎えた3年目の今シーズンは完全に殻を破った。チームの最初の踏ん張りどころで「玉井」の名前がコールされるようになった。試合序盤、先発投手が抱えたピンチに登場してさっと火消しする。投球の精度も上がって今季の与死球は1個だけ。登板数はすでに大台の60試合(9月18日現在)を超えた。

 もはやブルペンに欠かせない、新たな「ミスタースクランブル」となった。出身は北海道・佐呂間町。地元球団で活躍する姿は、北海道の子どもたちにとってもあこがれの存在。ドラフト下位でも関係なく、道を切り開けることをあらためて証明している右腕だ。

写真=BBM
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