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阪神・梅野隆太郎 チームリーダーの自覚十分/ドラフト下位入団選手の今

 

チームリーダーとしてプレーでチームを鼓舞する梅野。正捕手としても安定感が増している


 グラウンドの要としてマスクをかぶり続けるのは、梅ちゃんこと、梅野隆太郎だ。選手会長、正捕手としてチームを引っ張ってきた。

「シーズンが終わるまで、自分ができることを準備して、やることが結果につながる。責任感をもって努力していきたい」

 2014年に福岡大からドラフト4位でプロ入り。「打てるキャッチャー」という触れ込みで課題は「守り」だと言われてきた。
 
昨季キャリアハイの132試合に出場し、正捕手の座をつかんで初のゴールデン・グラブ賞に輝くまでに成長した。

 センターライン確立が急務だったチームにとって、「捕手・梅野」の固定は大きい。今季も攻守に目立った働きをしてきた。

「もう若手じゃない。中堅がしっかりすればチームは上昇する。そこの責任感も意識していきたい」

 4月には左足薬指骨折に見舞われたが、そのまま試合に出続けた。直後の同9日のDeNA戦(甲子園)ではサイクル安打を達成した。

 春先は首位打者にも立ってチームをけん引。徐々に打率は下降したが、球宴にも選出され、攻守のリーダーの役割はしっかりとこなしてきた。

 本人が「それが自分の仕事」と語るように安定したハンドリングで投手からの信頼も厚い。

 9月8日の広島戦(マツダ広島)でシーズン110捕殺を記録。捕手のセ・リーグ新記録をマークするなど、その座は揺るがない。

 梅野は「チームの中でやらないといけない立場だから」ときっぱり。最後まで全力プレーに徹するつもりだ。
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