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広島・ジョンソン 序盤の不調脱し、終盤は大車輪の活躍/助っ人通信簿

 

ジョンソン


 シーズンが深まるにつれ、本来の力を発揮し出した。ジョンソンは9月25日現在で11勝7敗、防御率2.46。勝ちを計算できる投手として、チームを支えている。

 春先は散々だった。4月は5試合に先発し、1勝3敗、防御率7.20。本来の制球力を欠き、直球のキレも今ひとつ。簡単に打ち返される場面が目立った。登板イニングも5回が最長で、スタートダッシュ失敗の要因に挙げられた。

 5月に入ってスイッチが入った。11日のDeNA戦(マツダ広島)で6回を無失点に抑え、113球で2勝目を挙げると、そこから4連勝。チームはこの月に20勝4敗1分けの成績で月間勝利数の球団新記録をつくったが、その快進撃を支えた一人がジョンソン。月間成績は3勝0敗、防御率1.44だった。

 本来の投球を取り戻した後は、球威十分のストレートを軸に、安定した投球を続けている。9月25日までに6回自責3点以内の「クオリティー・スタート」を16回、7回自責2点以下の「ハイ・クオリティー・スタート」を6回マーク。終盤に入ると「1試合1試合必死に投げていきたい」と意気に感じて登板した。9月3日のヤクルト戦(神宮)から同8日の阪神戦(マツダ広島)の登板間隔は通常より2日短い中4日。先発ローテーションのやりくりが厳しい中、いずれの試合も勝利を収めた。

 来季の1年契約にも合意済み。本来の力さえ発揮すれば、他球団の脅威であり続けるのは間違いない。相手をねじ伏せる球威と投球術で、チームを支えていく。

写真=BBM
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