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ヤクルト・スアレス 長期離脱で機能せず/助っ人通信簿

 

期待に応えられなかった


 大きな期待があっただけに、満足いく活躍はできなかった。アルバート・スアレスは、先発ローテーションの一角を担うべく来日。ソフトバンクに在籍するロベルト・スアレスの実兄としても注目された。
 入団時には、「低めにボールを集めて、ストライクを先行させるのが自分のピッチングスタイル。先発として投げる試合はすべて勝ちたい。目標はチームの勝利に貢献して、日本一になること」と意気込んでいた。メジャー通算40試合で3勝8敗、防御率4.51。150キロ台の直球と多彩な変化球を駆使する右腕として、戦力になるべく日本に来た。

 右足首の故障で開幕は出遅れ、4月25日の巨人戦(神宮)で初登板初先発。6回3安打無失点で初勝利。相手のエース・菅野に投げ勝ち、「すべての打者に攻撃的にいけたよ。結果には満足している」とうなずいた。

 続く5月2日のDeNA戦(横浜)では7回3安打2失点と好投するも、初黒星。田畑投手コーチも「尻上がりにいい投球をしてくれた。責められない」と話すほど安定して投球だった。だが、同15日の広島戦(マツダ広島)後に上半身のコンディション不良を訴え、離脱。ファームで調整し、一軍復帰は9月になった。

 今季は4試合に登板し、1勝1敗、防御率1.53。安定した投球をしていただけに、故障が悔やまれる。先発陣の不安定さが今季の成績に大きく影響しただけに、助っ人の不在は痛手となった。

写真=BBM
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