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オリックス・山岡泰輔 つかんだ初タイトル/2019年ベストゲーム

 

「勝率第一位」のタイトルをかけた今季最終登板(9月27日、日本ハム戦)で、9回1失点の好投。13勝目を手にした


 1年間の努力が報われた。9月27日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、9回1失点の好投。今季初の完投勝利で13勝目(4敗)を挙げ、プロ3年目で初タイトルとなる勝率第一位を獲得した。

 自身3連勝とし、タイトル獲得の規定である13勝に乗せた。「タイトルの中で一番うれしい。みんなで勝ち取った賞。感謝しかない」と、開幕投手として始まった今季の最終登板で最高の栄誉が待っていた。

 この試合は日本ハム・田中賢介の引退試合。敵地はイメージカラーのピンク一色に染まった。

 6回に右前打を浴びると球場は一気に沸いた。8回二死一、二塁で右翼フェンス直撃の適時打を許すと異様な雰囲気に。この失点が唯一の失点。それでも「すごいファンに愛されている選手だと感じる試合でした。あのように愛される選手になりたいと思ったし、いい経験させてもらった。全力でいかないと失礼だと思って投げて、あの結果。さすがだと思います」と敬意を表した。

 金子千尋(現弌大)、西勇輝のエース2人が昨オフに退団し、投手陣の層が薄くなった。その中でリーグトップタイの26先発、同2位の170イニングを投げ抜き、西村徳文監督は「よく投手陣を引っ張っていってくれた。成績が物語っている」と賛辞を惜しまなかった。

「金子さん、西さんが抜けて何とか自分が軸で回りたいと思っていた。少しでも穴を埋めることができたと周りの人が思ってくれたら」と山岡。主力の相次ぐ流出で最下位と苦しんだチームで右腕が大きく成長した。

写真=BBM
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