試合の中で失敗を次の糧にしながら成長を見せた木浪
CSを勝ち上がったチームで成長を示したのは、ルーキー
木浪聖也だった。
「プロに入って一発勝負は初めてだった」という状況で結果をだして勝利に貢献した。
特に、横浜スタジアムでの10月7日の
DeNAとのCSファーストステージ3戦目ではDeNA先発が右の横手投げの平良だったこともあって左の木浪がスタメン起用され、3安打の猛打賞を決めている。
対DeNAの3連戦で打率.714の大当たり。緊迫した展開でも堂々たるプレーを続けた。
レギュラーシーズンでは1年目から113試合に出場、打率.262、32打点、4本塁打。
開幕から「一番」で、そのうち打順は下がったが、シーズン終盤は再び「一番」を打った。
悔しい記憶もある。6月20日の
楽天戦(甲子園)で1点を追う8回無死一、三塁。近本の高いバウンドになった打球で三塁走者の木浪はホームを突けなかった。
その直後、矢野監督は代走・江越を送って、消極的なプレーになった木浪をベンチに下げてしまった。
ベンチ内で矢野監督から直接指導を受けた木浪も「完全なぼくの準備不足」と振り返った。
結局は1点差負けのゲームだったが、今から考えるとこのような失敗が、木浪の成長の糧になってきたといえる。
「与えられたチャンスで結果をだす」と言う木浪は「勝負強い打者になりたい」と力強く語る。CSの大舞台での働きを、2年目につなげていくつもりだ。