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オリックス・福田周平 “出塁と足”で打線をけん引/チームリーダーの2019年

 

チームトップで、リーグ2位タイの30盗塁を記録。足で打線をけん引した


 プロ2年目でキャプテンを任された福田周平がナインをけん引した。二塁のレギュラーに定着し、トップバッターとしてチーム最多の92試合に出場。リーグ2位タイの30盗塁をマークと「来年は40盗塁を目指したい」とさらなる飛躍を誓う。

 135試合出場で打率.250、出塁率.342、2本塁打、38打点と出塁にこだわり続けた。5月に不振で二軍降格したものの、最短で復帰し、年間を通して一軍戦力となった。

 57三振、62四球の成績も残し、リーグの規定到達者では同僚の吉田正尚日本ハム近藤健介とともに3人しか達成していない「三振が四球以下」のバランスの取れた数字をマーク。ただ、「それは意識しない。打てるボールを打っていって、結果として四球で出塁もできればいい」と重視はせず。打席での粘りと選球眼が表れた。一方で盗塁失敗が14回あり、成功率の上昇を来季の課題に挙げる。

 広陵高や大学日本代表でも主将の経験があり、西村徳文監督に大役に抜てき。「主将だからというプレッシャーはない。プレーで引っ張っていきたい」と姿勢で鼓舞するタイプだ。きわどい内野ゴロでは一塁にヘッドスライディングする場面もあり、「ケガにつながるので本当はしたくない」と気持ちを全面に出してきた。

 チームでは1年目の太田椋宜保翔がファームで二遊間を守り、さらに若い力も台頭。主将の福田もレギュラー争いに危機感を持って来季に臨む。

写真=BBM
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