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広島・大瀬良大地 柱として奮闘も成績やや下降で評価は?/どうなる!?契約更改

 


 広島で契約更改が注目される一人が、大瀬良大地だ。開幕投手を務めた今季は最後までローテーションを守り、11勝9敗、防御率3.53。調子が悪くても絶対にあきらめず「いかに修正するか。引き出しはたくさんあるんで」と頭をフル回転。ベストピッチを貫いた。

 今季は、6回自責点3以内のクオリティー・スタートは実質17回(うち1試合は永川勝浩の引退登板後に救援)、7回自責2以下のハイ・クオリティー・スタートは10回。完投6試合はリーグ断トツ、完封も2試合ある。まさにエース級の活躍でチームを支えた。何より、リーグ最終盤では4試合連続して通常より1日短い中5日の登板間隔で投げた。ラスト登板も雨でスライドしており、それがなければ5試合連続となっていた。貢献度は計り知れない。

 マイナス面は、昨年より成績が下がったこと。昨年は27度の先発でリーグ2位の182回を投げ、15勝7敗、防御率2.62。被安打を143にとどめ、最多勝と勝率第一位のタイトルを獲得した。200イニングを目標に掲げた今季は、26度の登板で投球回は173回1/3に減少。被安打は176 に増えた。

 今季の推定年俸は、前年から8200万円アップの1億4500万円。昨オフの契約更改の際には「この上ない評価をしていただいた。感謝しています」と笑顔を見せた。懸命にチームを引っ張りながら、昨年ほどの成績を挙げられなかった今季を、球団側にどう評価されるか。交渉が注目される。

写真=BBM
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