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日本ハム・今井順之助 覚悟を決めた次世代スラッガーの現在地/秋の収穫

 

秋季キャンプで猛アピールした今井。次世代スラッガーのブレークなるか


来季の飛躍を予感させる秋となった。

今井順之助は9月以降に成長ぶりを結果で示し、シーズン残り3試合となった9月24日には一軍にも昇格。経験を積ませたいと首脳陣に思わせた理由が直近の二軍戦9試合で6本塁打を放ち、初めて10本塁打に到達した打ちっぷりだった。栗山監督も「二軍だとしても、それはすごいよ」と舌を巻く大まくりで2年ぶりの一軍昇格。同26日のオリックス戦(札幌ドーム)では中前適時打を放ち、2年ぶりの安打&打点をマークした。

 10月は宮崎でフェニックス・リーグにもフル参加。豪快で、見ていて気持ちのいいフルスイングからの4本塁打はチームトップの活躍だった。「たまたまではない感じがしてきました」と結果に対する根拠を実感しながら、10月30日からは沖縄・国頭で秋季キャンプに参加。ここでは新任の小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチ、矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐から熱血指導を受けながら、徹底的に肉体を追い込んだ。

 持ち味は長打力だが、2年目の昨季は結果を欲しがるあまりに、スイングが小さくなっていた。「ミートして安打を打とうという意識が、知らない間に大きくなっていた」という。今季の後半戦から原点に立ち返り、大きなスイングを心がける中で結果も付いてきた。ストロングポイントを前面に押し出すと覚悟を決め、夏から秋にかけ得た手応えを冬の間に熟成できれば、新たな春は違った景色が見られるかもしれない。

写真=BBM
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