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オリックス・田嶋大樹 シーズン完走を期して/秋の収穫

 

ファンの大歓声が決め手となって残留を決意。かつての本塁打王が復活を期す


 前進する秋となった。今季は左ヒジ痛から約1年ぶりに復帰。6月5日の復帰戦(対DeNA=京セラドーム)で勝利を挙げると、好投を続け先発ローテの中心となったが、8月にリズムを崩した。

 2戦連続KOで8月22日に二軍降格すると、そのままシーズンを終えた。10試合の先発で3勝4敗、防御率3.44。「去年もそうですが、1年間投げること」をテーマに練習を続けている。

 二軍再調整中に気分転換でトスバッティングをやってみると「投球の動きに似ているな」と感じ練習に取り入れた。もともとはフェニック・スリーグの参加メンバーではなかったが、ケガ人が出たことで参戦。侍ジャパンとの練習試合などに登板し、球速も150キロ以上をマーク。「下に落ちて、やってきたことを確認することができてよかった」と実戦で現在地を確認できた。苦しんできた左ヒジ痛には「その対策は分かっています」と一切の懸念なく投球ができている。

 今季の序盤は力強い直球を主体に打者を寄せ付けなかったが、後半につれて、とらえられる場面が多くなった。「出力をテーマにやってきた。シーズン後半に球速が出なくなってきた。投げ方が自分でも分からなくなって修正して自分にあったフォームを求めてきた」と1年間、主戦として投げることを前提にトレーニングを積む。

 本来の力を発揮できれば、山岡泰輔山本由伸らとともに強力な先発ローテを形成できる。来季は1年を通して活躍を目指す。

写真=BBM
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