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ヤクルト・中山翔太 鍛錬を続ける未来の大砲/秋の収穫

 

これからも安打を積み重ねていく


 眠っている潜在能力を、最大限に引き出すための秋となるか。1年目のシーズンを終えた中山翔太が、松山秋季キャンプで汗を流している。11月8日に行われた独立リーグ、四国アイランドリーグ選抜との練習試合では、左翼席への2ランを含む3安打4打点と活躍。185センチ、95キロの筋骨隆々な肉体から、お笑い芸人の名前を取った「きんに君」の愛称で親しまれる大砲が、充実した日々を送っている。

 ルーキーイヤーは多くの経験を積んだ。6月下旬。バレンティンが夫人の出産に立ち会うため、帰国。主砲が不在中だった7月4日の広島戦(マツダ広島)では、右翼席へ3ラン。ジョンソンの速球をはじき返した。高津新監督も「打つことが第一の選手。飛ばす力は村上、廣岡とともに突出している。伸ばしていければ」と大きな期待をかけている。

 シーズン終了時の成績は35試合で打率.289、5本塁打、14打点と少々物足りなさが残るが、チームの穴を埋め、多くのことを学んだ1年となった。現在は「スイングするときに、後ろ(右)の肩が先に出ないように意識している」とフォームの改善にも取り組んでいる。秋季キャンプには、通算304本塁打を放った池山新二軍監督も訪れ、細かい部分まで直接指導を受けた。

「ダメな部分は改善していきたい」と中山。まだ見ぬ力を開花させ、2年目の来季は定位置を奪取し、燕のクリーンアップに座る。

写真=BBM
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