このままでは終われない。
来季に復活をかける松本剛は10月、みやざきフェ
ニックスリーグに志願参加した。「やっぱり打てないのは悔しい」。初戦となった同7日の
ソフトバンク戦では2打数無安打。結果が出ないのは致し方なかった。これが約4カ月ぶりの実戦出場だったからだ。
7月22日に横浜市内の病院で右ヒジ関節遊離体切除、ドリリングの手術を受けた。その後は二軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを続け、シーズンを棒に振ってしまった。最後の実戦は6月15日の
楽天戦(札幌ドーム)で、以降は右ヒジの痛みと戦い、メスを入れることになった。打撃に関しては復帰へ向けて順調に回復を遂げた。同リーグが今季最後の実戦機会で球団に参加を直訴。若手に混じって打撃感覚を養った。
8年目の今季は一軍では4試合出場のみ。開幕一軍入りを果たしたが、4月5日に出場選手登録を抹消。二軍で調整を続けていたが、故障に泣いた。宮崎や秋季キャンプを行った沖縄・国頭では精力的に打撃練習を行った。リハビリ中に停滞した練習量を取り戻すべく必死に汗を流した。
6年目の2017年シーズンは115試合出場で初の規定打席にも到達。レギュラーとして台頭したが、ここ2年は結果を出せていない。勝負の9年目へ向けて打撃は「徐々にいい感覚になっている」。手応えをつかみつつある打撃、さらには守備でも完全復活を目指してオフも鍛錬を続け、来シーズンは失ったポジションをその手で取り返す。
写真=BBM