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西武・本田圭佑 一軍にいて当然の投手になった先発右腕/増した責任感

 

今季は16試合に投げ、6勝6敗、防御率4.63だった本田


 今季、チーム一番の収穫と言ってもいい。昨季までの3年間、8試合で2試合先発、0勝1敗と結果を出せずにいた本田圭佑。「今年がラストだと思っている」と自らを追い込んで挑んだ今季、ついに花開いた。周囲の誰もが認める“超”のつく真面目な性格。これまでは、「目標を高く持たなければ結果は伸びない」という考えから、「一軍で5勝」を公言してきた。だが、「まず1勝。それがないと何も始まらない」と意識を転換することで“1勝”へのこだわりを高めた。

 先発ローテーション入りが当確だった新人・松本航が肺炎のため登板回避し、開幕6戦目、4月4日のロッテ戦(メットライフ)で先発のチャンスを得ると6回5安打4失点ながら、援護点に恵まれ念願のプロ初勝利。この1勝が非常に大きな自信となった。「自分の力を出し切れば結果がついてくる」と、その後も常に最大限の力で挑み、先発ローテ入りを勝ち取った。

 7月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)では自己最長となる7回1/3を投げ無失点。9月23日の楽天戦(楽天生命パーク)では、勝敗こそつかなかったが、あこがれの岸孝之と投げ合い、6回1/3を4安打2失点。シーズン通して6勝を挙げた本田に、辻発彦監督も「試合を作れるようになった」と来季のさらなる活躍へ期待をふくらませている。

 11月下旬に開催されたNPB AWARDSでは、『イースタン・リーグ優秀選手賞』を受賞したが、すでに『一軍にいて当然の投手』となった。たゆまぬ努力でより一層の飛躍を遂げ、先発の中心的存在となってみせる。

写真=BBM
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