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広島・田中広輔 選手会長就任で決意新た/増した責任感

 


 2018年から選手会長を2年間務めた會澤翼に代わり、田中広輔が新選手会長に就任。11月25日、広島市内のホテルで選手会納会が行われ、乾杯のあいさつで就任の決意表明を行った。「来季より選手会長を務めさせていただきます。覚悟を持って、務めていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」。リーダーポジションに身を置き、責任感を強めた瞬間となったに違いない。

 チームの主力として遊撃を守り、セ・リーグ3連覇に貢献した。4連覇を目指して挑んだ今季は田中広にとって悔しさを残すシーズンとなった。97試合出場で打率.193、3本塁打、27打点。今季途中まで635試合連続フルイニング出場を続けていたが、6月20日のロッテ戦(マツダ広島)で記録がストップした。本来の力を発揮することができず、8月22日に出場選手登録を抹消され、同28日には広島市内の病院で「右ヒザ半月板部分切除手術」を行ったことが球団から発表された。懸命なリハビリを続け、現在は通常メニューをこなすまでに回復している。

 決意表明の最後には、今季の悔しさを胸に、思いの丈を広島ナインに伝えた。「選手のみなさん。個々に思うことはあると思いますが、やっぱり勝って終わるのが幸せだと僕は感じました。佐々岡(佐々岡真司)新監督が言うように、投手と野手の一体感がすごく大事だと思います。しっかりと一人ひとり意識しながら来シーズン戦っていきましょう」。新指揮官の下、チーム一丸でV奪回を狙う。

写真=BBM
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