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DeNA・伊藤光 チームの新たな顔として期待/増した責任感

 

正捕手の座に就き、チームに欠かせない存在となった伊藤光


 MLBへの移籍を目指す筒香嘉智の退団が決定的となり、来季チームの新たな顔として期待されるのが正捕手の伊藤光だ。昨季途中にオリックスからトレード移籍で加入した30歳は、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、DeNA球団としては史上最長となる4年契約を新たに結んだ。総額4億5000万円プラス出来高と推定される大型契約は、球団の信頼の証しで「チームの中心でいたいし、リーグ優勝したい」と決意を新たにした。

 プロ12年目の今季はバットでも存在感を発揮。自身初の満塁本塁打を含め、8本塁打は自己最多を更新。近年は目を引く打撃成績を残せずにいたが、移籍後はチームが使用する、バットスイングの軌道などを測定するブラストモーションで好数値をマーク。「自信を持って、取り組んでいたことを継続することができた」と打撃向上の理由を語っている。その上で「安打数、本塁打、打点、盗塁とあるが、倍はいきたい」ともう一段階の上積みを誓った。

 伊藤光は残留を明かした記者会見で「トレードで来た僕をファンの皆さんが歓迎し、応援してくれた。シーズンが終わってからもSNSや町中で会ったときに『残ってください』『どうしてもいてほしいです』と言葉を掛けていただいた。それが一番うれしかった」とファンへの感謝を口にした。優勝はオリックス時代にも経験がない。「目の前で胴上げをファンに見させてしまって、その悔しさを持って取り組んでいく」と闘志を燃やす。
写真=井田新輔
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