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ヤクルト・中尾輝 巻き返しを期すサウスポー/増した責任感

 

中継ぎでのフル回転が求められる


守るべき存在のためにも、4年目の来季は必ず巻き返す。リリーフ左腕・中尾輝にとって悔しいシーズンとなった。2018年に54試合に登板。さらなる飛躍を目指して「20ホールド、60試合登板」を掲げて臨んだ今季は12試合の登板にとどまり、0勝1敗、防御率8.36。大きな壁にぶち当たった。

「全然ダメでした。昨年はよかったんですが、変化球もストライクが入らなりましたし、際どい球も振ってくれなくなった。真っすぐでも勝負できず、課題がはっきりしたシーズンでした」

 そんな苦しい中でも、最愛の人は常にそばで支えてくれた。名古屋経大時代から交際を続けていた愛妻と、今年の1月3日に入籍。今シーズンも食事面などで大きなサポートを受けた。一番好きな料理は「オムライス」だというが、バランスを考えて野菜も多めに食卓に並べてくれる。「寮のときは自分で取らないと野菜は食べなかった。今は作ってもらっているので、サラダとかも食べる回数が増えました」と感謝は尽きない。

 チームが最下位に沈んだシーズンに自身も悔しさを味わった。「少しでも結果を出して、また勝ちパターンで投げられたら」と来季へ向けて鼻息は荒い。直球と変化球ともに磨きをかけ、再びポジション奪取を目指す覚悟だ。

「ダメときでも支えてもらっている。来年こそは、というのはあります。家族のためにも頑張りたい」と中尾。家庭と燕のマウンド、両方を守り続ける。

写真=BBM
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