来季は攻守だけでなく、選手会長としてもチームを引っ張る覚悟の京田陽太
来季から選手会長を務めるのが京田陽太だ。今季まで2年間務めた福田から、指名された。福田は「次の選手会長も毎日試合に出る野手にやってほしいと思っていました。京田は入団以来、ずっと一軍でやってきている選手ですし、来季以降、活躍するきっけかにもしてほしいですから」と抜てき理由を明かす。
プロ4年目にしての大役。打診されたのはシーズン終盤の9月末だったそうで、最初は「僕でいいのかな……」と戸惑った。しかし、チームのためと思って、快諾した。
中日は今シーズンからキャプテン制を復活させ、高橋がキャプテンを任された。グラウンド上のリーダー役が高橋で、事務的な部分を含めて選手をまとめるのが京田となる。
「グラウンドのことはキャプテンの(高橋)周平さんがやってくれると思うので、僕はグラウンド外のことをやっていきたい。あいさつができる、風通しのいい雰囲気をつくっていきたいです。野球ができるのも、スタッフさん、裏方さんがいてくれるおかげ。チーム全体でいい雰囲気をつくっていければ」。京田も自身の役割を重々承知している。
今季は140試合に出場し、打率.249の3本塁打、40打点、17盗塁だった。新人王を獲得した一昨年の印象が強いためか、物足りない成績に映るが、四球が増え、出塁率はアップした。守備もリーグ屈指のレベルまで上達した。責任感の増す来季は、若き新リーダーとしてチームを引っ張る。
写真=BBM