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楽天・岸孝之 万難を排してマウンドへ/開幕投手は任せろ

 

来季こそはフル回転を


 こんな結末になるとは、誰も予想できなかっただろう。西武からFA加入後、初めて開幕投手を任された岸孝之。だが、その開幕戦で左太もも裏を痛め緊急降板。約1カ月の離脱を余儀なくされると、復帰後の7月には扁桃炎を発症した。

 ケガと体調不良に悩まされ、今季は15試合で3勝5敗、防御率3.56。登板数も勝利数も、プロ13年目で自己最少に終わった。「ケガから始まって、復帰して投げても勝てず。また復帰して投げても勝てず。本当に申し訳ないシーズン」と悔しさをにじませた。

 侍ジャパンとしては「プレミア12」に参戦。しかし那覇での事前合宿中に扁桃炎を発症。高熱の影響で、予定していた1次ラウンド2試合目のプエルトリコ戦の先発を回避した。体調の回復を待ち、中継ぎ2試合を含む3試合に登板。終わってみれば日本代表の世界一に貢献したことを喜ぶ一方、「弁慶の泣き所」とも言えるウィークポイントと向き合う覚悟を決めた。

「まず一つとしては扁桃炎。なんとかしたい」。年内には扁桃の除去手術を受ける。年間を通じて万全の状態をキープするため、万難を排す構えだ。

「FAで来た以上、成績は残さないといけない」と右腕。2年連続となる開幕投手への意気込みを問われると「先発をやっている以上、やりたいという気持ちはあります」と意気込んだ。開幕投手のライバルとなるのはやはり則本昂。楽天が誇る2枚看板が、お互いに責任感を持って調整を続けていく。

写真=BBM
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