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阪神・西勇輝 チームの先陣をきる!/開幕投手は任せろ

 

今季先発陣最多の10勝を挙げた西。その安定感ぶりから開幕投手候補の最有力とみられている


 オリックスから阪神入りを決めた1年前の西勇輝は開幕投手について「意識はない」と答えていた。その心境は1年がたち変化をしてきている。

「もし自分が来年、先発で投げるなら、その先陣を切って投げたいと思っています」

 移籍1年目から先発ローテーションを守り続けてチームトップの10勝(8敗)をマーク。阪神で1年間実績を残した自信が開幕投手を意識したコメントに表れている。

 今シーズンまでメッセンジャーが5年連続で開幕マウンドに上がった。その助っ人が引退したことで、西の情熱に拍車がかかったといえる。

「自分は三振を取るピッチャーじゃない。総合力で勝負するタイプだと思っています。あとはスキを作らずにやっていきたいです」

 今シーズンは終盤になり再加速をしてみせた。8月24日ヤクルト(神宮)で6勝目を挙げると、1試合を挟んで4連勝でチームを勢いに乗せ、9月の月間MVPも獲得した。

 CSこそ負傷もあって力を発揮できなかったが、キャリアハイの172回1/3が示すように安定感は群を抜いた。

 現在の先発陣や若手との兼ね合いをみても、来シーズン3月20日のヤクルト戦(神宮)で開幕を任されるのは間違いないだろう。

 西自身も「チームが3位という成績だったので、もっと上位に食い込めるように精いっぱい投げたい」と意欲を示した。
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