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ヤクルト・小川泰弘 エース復権を目指して/開幕投手は任せろ

 

今度こそ開幕勝利を


 令和最初の開幕戦も、やはりこの男の1球から始まるかもしれない。来季8年目を迎える小川泰弘だ。今季は自身も本来の投球を見せられず、チームも2年ぶりの最下位に低迷。エースとして悔しい1年となった。

 平成最後の開幕戦となった今年3月29日の阪神戦(京セラドーム)。先発マウンドに上がったのは小川だった。「開幕戦は特別なもの。1年間先発ローテーションの頭として引っ張る自覚と覚悟を持って臨みたい。先発の代表としてやるので、役割を全うしたい」と意気込んで挑んだが、7回4安打1失点で勝ち星は付かず。3年ぶり4度目の大役で好投はしたが、その後は初勝利に恵まれなかった。

 今季初白星を挙げたのは、6度目の登板となった5月3日の中日戦(ナゴヤドーム)。9回6安打2失点の完投勝利を収めると「地元で勝ててうれしい」とはにかんだ。だが、その後も白星はついてこなかった。結果的に26試合に登板し5勝12敗、防御率4.57。9月28日の巨人戦(神宮)で史上356人目の通算1000投球回は達成したが、ふがいない成績に終わった。だからこそ、来季は必ずや巻き返す覚悟だ。

 今オフは、通算171勝を挙げるベテラン左腕・石川雅規に紹介してもらったジムにも通う予定で「体を効率よく動かせるように」と汗を流す。来季も開幕投手を任せられれば、5度目の大役だ。チームの浮上にもライアンの好投は欠かせない。来季こそ開幕からスタートダッシュを決める。

写真=BBM
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