週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム・斎藤佑樹 あの輝きをもう一度……/2020年への誓い

 

節目の10年目のシーズンでどんなピッチングを見せてくれるのか


 精力的にトレーニングを続けている。「ほぼ休みはないです」と二軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でブルペン投球を定期的に継続。それ以外でもトレーニング施設に通っている。オフのスケジュールは練習が最優先で、すべての行動の軸が野球となっている。「本当に野球が好きだからここまでやってこれた」。来季で10年目を迎える。

 2011年のドラフトで4球団競合の末に日本ハムに入団。9年間で通算15勝。右肩関節唇損傷なども乗り越えながらのプロ生活は順風満帆ではない。それでも前に突き進まなければいけない使命が斎藤佑樹にはある。「あきらめずに活躍を願ってくれているファンの方たちもいる。自分自身が突っ走ってやるくらいの気持ちじゃないといけない」。12月2日の契約更改後に、自分自身にそう言い聞かせるように決意を口にした。

 なりふり構っていられない。率直な思いが体を突き動かし、野球と向き合うオフの日々がある。来年の6月で32歳。置かれたチーム内の立ち位置も理解している。「与えられたポジションに対して全力で応えるだけ」。それが、ここまで支えられたファンと球団への何よりの恩返しになると信じている。

 過去9年間を振り返って「長かったような、あっという間でもありました」。このままでは終われない。2006年夏の甲子園で日本中を熱狂させた国民的ヒーロー。節目の10年目へ向けて鍛錬のオフを過ごし、結果であの輝きを必ず取り戻してみせる。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング