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ソフトバンク・周東佑京 盗塁王への道/2020年への誓い

 

2020年、レギュラー取りを目指す周東


 1年前の周東佑京は3ケタの背番号121をつけ、プエルトリコのウインター・リーグへ武者修行に出ていた。開幕直前に支配下登録を勝ち取って臨んだ今季。主に代走で102試合に出場し、チームトップ、リーグ5位の25盗塁をマークした。年俸は600万円から3倍超となる2000万円で契約を更改(金額は推定)。「思ったよりいい評価でうれしかった」。第2回プレミア12を制した侍ジャパンでも切り札として活躍し、バラ色のオフが待っていた。

 意欲は増すばかりだ。スペシャリストの返上を期す。「盗塁王はプロに入る前からの目標。レギュラーにならないと取れない。内野手としてレギュラーを取りにいく」。そのための課題は「一番は打撃」と自身でも認識している。今季は102打数20安打の打率.196。出塁率も.212にとどまった。「打率2割5分でも、出塁率3割5分なら盗塁王になれると思う。シーズン100安打したら50盗塁のチャンスはある」とそろばんをはじく。

 プレミア12決勝の翌々日から、秋季キャンプでフルメニューをこなした。ロングティーに、フリー打撃。打席なしで終わった大会期間中、打撃に充てる時間が絶対的に不足していたため、手の皮がむけるほどだった。「休んでいる時間はないんです」。秋山翔吾西武FA)、近藤健介日本ハム)らの打席に「レベルの差を痛感した」と言う。内野守備を磨くため1月の自主トレは今宮健太に弟子入り。すべてにおいてレベルアップし、存分にグラウンドを懸ける日々を思い描く。

写真=湯浅芳昭
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