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楽天・則本昂大 待たれるエース復権の日/2020年の誓い

 

フル回転を誓う


 東京五輪を翌年に控えた大事なシーズンを、華々しく飾ることはできなかった。あえてF1で例えるなら、マシンが万全となり、ようやくタイヤが温まったころにゴールを迎えたというところか。前半戦を棒に振った則本昂大は、尻上がりに調子を上げた状態でシーズンを終えることになった。

 開幕直前の3月に、右ヒジのクリーニング手術を受けて迎えた今季は12試合に登板し5勝5敗。防御率2.78という成績に終わった。「手術から始まって長いシーズンでしたね」と振り返る。

 復帰を果たしたのは7月9日のオリックス戦(楽天生命パーク)。6回無失点でチームの連敗を10で止めた。しかし完璧な状態ではなかった。ベスト体重は約82キロだが、夏ごろの体重は75キロほど。長くリハビリが続く中で落ちた体重は戻っていなかった。それでも一軍のマウンドに上がることを選択したのは、エースとしての責任感があったからだ。

 ベスト体重に近づいたのは9月ごろ。本調子に戻ったからこそ同19日のロッテ戦(ZOZOマリン)、同26日の西武戦(楽天生命パーク)と自身2連勝を飾ることができた。「最後のほうは良い状態だった。それを維持できるようにやりたい」と手応えはつかんだ。

 2020年は待ちに待った東京五輪が開催される。「出たい気持ちはすごくありますけど、まずはしっかりとした状態でシーズンに臨まないと」。来季こそ1年を通じての活躍を――。エースは誰より、己に課せられた宿命を理解している。

写真=BBM
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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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