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広島・一岡竜司 巻き返しへ肉体改造開始/2020年への誓い

 


 リーグ3連覇を支えた右腕の2019年シーズンは不本意な結果に終わった。17、18年は勝ちパターンの一角を任され、2年連続で59試合に登板。抜群の安定感を誇っていた。疲労蓄積が影響したのか、今季は下半身のコンディション不良で夏場に離脱。チームは終盤でクライマックス・シリーズを逃した。「後半戦力になれなかった」。33試合の登板で0勝0敗、16ホールド、防御率2.90。契約更改ではプロ入り8年目にして初めての減俸となった。

 来年1月には29歳、2021年には30歳を迎える。「変わらなくてはいけないところまできた」。今オフ着手したのは肉体改造だ。ケガの予防に加え、出力アップを目的に、栄養士指導のもと食事を変えた。プロテインを飲むなど1日で体重の数字(80キロなら80グラム)の約2.5倍のタンパク質摂取を徹底。シーズン中88キロあった体重も現在は81キロ前後まで絞った。「筋肉量がチームの中でも少なかった。ある程度絞れたので体の強さ、バテにくさにつなげるために筋肉量をもうちょっと増やしたい」。

 投手王国再建へ――。一岡竜司の活躍は欠かすことはできない。投手陣は若手の台頭に加え、中継ぎ補強で2人の新外国人が加入する。「自分の真っすぐで勝負していって、勝ちパターンとか後ろで投げるのがベストですけど、若い選手もいっぱいいるので、一軍のいい位置を取れるように頑張りたい」。激戦が予想されるポジション争いを勝ち抜き、再び定位置に返り咲く覚悟だ。

写真=BBM
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