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DeNA・東克樹 優勝の立役者になれるように/2020年への誓い

 

左ヒジの不安は解消。2020年は、まず先発ローテの座をもう一度奪い返したい


 横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を終えた東克樹は、厳しい表情で記者会見場に入ってきた。昨季の新人王サウスポーのプロ2年目は春先からの左ヒジの違和感と向き合い続けた1年となり、一軍戦は7試合の登板にとどまった。推定年俸5500万円からの22%減でサインしたことを公言し「成績どおりの金額。自分としては覚悟の上、納得している」とはっきりした口調で答えた。

 今季の東は5月6日の巨人戦(横浜)で初登板を迎えた。球威、コントロールともに本来の姿とは遠く、自己ワーストの8失点と打ち込まれ3回KO。その後は同15日の中日戦(横浜)から3週連続で白星を挙げてさすがの存在感を示したが、本人は直球の質に首をかしげ続けていた。シーズン後半は再び左ヒジの違和感で戦線を離脱し、21年ぶりの優勝争いや初の本拠地開催となったクライマックスシリーズ(CS)で昨季のエースが登板することはなかった。

 交渉の席で、東は球団から「1年間、先発ローテーションを守っていれば優勝できたかもしれない」と伝えられたことを明かした。「来年はローテーションを奪う立場になる。今年ローテで回っていた人たちを脅かす存在になれるように」と控えめに語りながらも、来季3年目の目標を問われると「もう一度2ケタ勝ちたい。自分が(優勝の)立役者となれるように」と目をぎらつかせた。

 オフは下半身を鍛え、直球の出力アップに励む。左腕が復活すれば、来季はDeNAが文句なしの優勝候補だ。
写真=BBM
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