週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・山田哲人 五輪イヤーにみなぎる闘志/2020年の誓い

 

五輪への意欲は十分だ


 さまざまな思いを抱いて、新シーズンを迎える。山田哲人にとって2020年は節目のプロ10年目。数々の記録を打ち立ててきた燕の背番号1は、「チームは最下位だったので悔しい1年」と2019年を振り返りつつ、「個人的には今年以上の成績を残すこと。チームとしてはリーグ優勝、日本一を目指して頑張りたい。高津監督を胴上げできるように頑張ります」と決意を新たにした。

 5月中旬から6月にかけて16連敗を喫するなど苦しいチーム状況の中でも、プレーでチームを引っ張ってきた。142試合に出場し打率.271ながら、35本塁打、リーグ2位の98打点を記録。18年から続いていた盗塁の連続成功のプロ野球記録を「38」、シーズン中の同記録を「33」に伸ばした。

 9月4日の広島戦(神宮)では通算200号をサヨナラ満弾で達成。世界初の快挙となる4度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)は打率だけ届かずに達成できなかったが、「来年も目指していきたい」とあらためて偉業に挑む覚悟だ。

 特別な思いも胸にある。20年は東京でオリンピックが開催される。11月の国際大会「プレミア12」では決勝の韓国戦で殊勲の3ランを放ち、世界一に貢献した。自国開催となる大舞台へ「東京五輪に出たい。代表に選ばれて、緊張する試合をしたい。そして世界一になりたい」と闘志はみなぎっている。再起を図るチーム、悲願を目指す侍ジャパン。そのどちらでも勝利に貢献する。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング