監督復帰2年目の2020年は、連覇と日本一奪回を見据える巨人の原辰徳監督
5年ぶりのリーグ優勝を果たした2019年シーズンが終了した11月、原辰徳監督はすでに2020年を「今年」と言った。年越しを待たずして、その目は新たなシーズンを見ていた。
「われわれに課せられている目的、義務は勝つこと。これは20年も変わりはありません。強いチームをつくるためにはどんな手段を選んでも戦っていく」
高々と宣言した指揮官。オフもチーム強化に頭を巡らせている。まず挙げたのは助っ人補強だ。
「19年は外国人があまり機能しなかったのはチームの反省材料。やっぱり最低でも3人くらいは、大車輪になってほしい」
19年は新加入のC.
ビヤヌエバ、R.
クック、2年目のT.
ヤングマンが期待外れに終わった。21本塁打のA.
ゲレーロも前半戦は影が薄かった。4選手は退団し、クローザーのR.デラロサ、8勝左腕の
C.C.メルセデスに加え、このオフに韓国/SKで19年は17勝のA.
サンチェス、ブラジル出身で最速167キロ右腕のT.
ビエイラ、メジャー通算1312安打の外野手G.
パーラを続々と獲得。新たな助っ人布陣がチームの浮沈を左右する。
投打の課題も明確だ。「一番と五番打者が固まれば非常に落ち着いた攻撃陣になる」と19年は二〜四番で固定された
坂本勇人、
丸佳浩、
岡本和真の中軸のワキを固める存在がカギになるとし、「投手陣は6、7、8回を投げられる強い先発をそろえることが大事」とメジャーに挑戦する
山口俊が抜ける先発陣の再建を念頭に置く。リーグ連覇と8年ぶりの日本一奪回へ、着々と準備を進めている。
写真=BBM