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DeNA・ラミレス監督 「競争」植え付けVを狙う/指揮官が見据える2020

 

勝負の就任5年目のシーズンを迎えるラミレス監督


 迷いなく言い切った。ラミレス監督の目標は、ただ一つだ。「私ができることをすべて出し切って、本当にベストを尽くす。必ず優勝します」。就任5年目。まず植え付けたのが「競争」だ。最大のテーマはMLBレイズへの移籍が決まった筒香嘉智の後釜探し。四番打者、主将としても存在は絶大だっただけに、決して容易な作業ではない。

 代打で打撃開眼した佐野恵太を筆頭に、細川成也楠本泰史、ベテランの梶谷隆幸ら候補は多数。さらなる驚きは「聖域」にもメスを入れたことだろう。レギュラーについて「確実なのは宮崎(宮崎敏郎)とソトぐらい」と強調。「あとはすべて競争」と不動の一塁手だったロペスもサバイバルの対象とした。在籍5年間で146本塁打、4年連続ゴールデン・グラブの名手。ところが、メジャー通算33発のオースティンを獲得し、決して安泰な立場ではなくなってきた。一軍の外国人枠は「4」。リリーフのエスコバー、パットン、先発候補として新加入したピープルズを含め、計6人の助っ人勢にもハイレベルな争いが待っている。

 捕手も固定されつつあった伊藤光に安心感を与えず、戸柱恭孝嶺井博希らで横一線。機動力強化など、チーム力の底上げに懸命だ。ラミレス監督就任以降、過去4年間で3度のAクラス入り。19年は4月の10連敗から息を吹き返し、首位・巨人に0.5ゲーム差まで迫る時期もあった。シーズン2位は、優勝した1998年以降の最高順位。本拠地・横浜スタジアムが沸くのは、東京五輪だけではない。
写真=BBM
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