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阪神・矢野燿大監督 戦力の底上げに自信/指揮官が見据える2020

 

19年シーズン最後に6連勝を飾り3位に入ったチームに手応えを感じている矢野監督



「打倒巨人」を明確にしている。指揮官の矢野燿大は「強い巨人を倒したい。この1年でステップアップできた。でも目指すものは、もうちょっと上にある。巨人を意識することで上にいける」とチームに手応えを口にしている。

 最下位からスタートも新人監督として急ごしらえのチームではあったが、最終戦で3位に食い込んだことで手応えを得たようだ。

 Vの条件を満たすのは投打の外国人。すでに藤川の抑えを明言しているが、頼りにしていたジョンソン、ドリスの両リリーバーの流出で、勝利の方程式は不透明に。その中で、メジャー経験はないが先発候補で制球力に定評のある右腕ジョー・ガンケルや前ソフトバンクスアレスの両投手を獲得した。

 またリーグ最低の得点力アップを図るため、左の大型一塁手、ジャスティン・ボーアをはじめ、打撃部門も複数の新外国人をそろえて重量打線を組む予定だ。

 捕手・梅野、中堅・近本のセンターラインが固まりつつあり、あとは二遊間を固定しながら、リーグ最多102失策を減らしていく。福留、糸井のベテラン組を突き上げるような若手の台頭も期待している。近本の「二番構想」など、投打にレベルアップを描いている。

 リーグ覇者の巨人には8年連続負け越している。矢野監督は「オレももっと成長し、選手を前に向かせることができるようにしたい」と自分自身にも期待を寄せる。
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