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ロッテ・藤原恭大 悲願達成へ機運高まる/2年目の進化

 

藤原は再び開幕スタメンの座を狙う


 世代交代の旗手となれるか。2年目の藤原恭大に注目が集まる。

 ルーキーイヤーの2019年は「一番・中堅」で球団の高卒新人では1965年の山崎裕之以来、54年ぶり3人目の開幕戦スタメン出場。プロ初安打も放った。だが、6試合で19打数2安打の打率.105、0本塁打、2打点と、「一軍の壁」に跳ね返され、二軍降格。以降は昇格することなくシーズンを終えた。

「開幕一軍でやらせてもらって、すぐにファームに行って、どちらも思うような結果が残せず課題が残った1年だった」と悔しさをにじませた一方で、一軍投手との対戦経験は大きな収穫だった。「レベルの高さを感じた。一軍の一流のレベルは真っすぐも変化球も速い」。

 現在は「甘い球を1球で仕留める」ために打撃フォーム固めに注力する。他球団の選手と野球談義することも多く、「どの打者も共通しているのはタイミングとリズムを大事にしているということ。自分はそれが苦手な部分なので課題です」と“弱点”の克服に燃えている。

 今年35歳の荻野貴司、34歳の清田育宏、33歳の角中勝也といったベテラン勢と、ソフトバンクからFAで新加入した福田秀平マーティンらと外野3枠を争う構図となるが「外野手はあふれている。ここで勝ち抜かないといけない。そういう選手を(井口資仁監督は)待っていると思う」と負ける気は毛頭ない。

 契約更改では、同僚たちが大幅昇給する姿や戦力外となった先輩たちを見て「毎年、誰か1人はいなくなる。厳しい世界だなと思った」と“焦り”を覚えたという。「3年目とか4年目に(出てきてほしい)ということを聞くけど、そういう気持ちじゃいけない。今年だという気持ちで、まずは開幕一軍、スタメンを目指してやっていく」と藤原。若手のホープとして2020年は「進化」を見せつける。

写真=BBM
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