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オリックス・太田椋 焦らず前へ進む18歳/2年目の進化

 

キャンプから精力的に汗を流した1年目。経験を力に変えていく


 大きな期待を寄せられる18歳は、昨季の経験をどう生かすのだろうか。

 高卒1年目の昨春キャンプは二軍参加も、初球から果敢にスイングする積極性で三塁打2本、二塁打1本と長打力をも示し、遊撃守備も無難にこなして能力の高さを証明。3月8日のソフトバンクとの教育リーグ(オセアンBS)で千賀滉大から死球を受け、「右尺骨骨幹部骨折」で長期戦線離脱を余儀なくされたが、7月に実戦復帰以降、遊撃手として出場を続けて本塁打も放つなどプロの舞台に順応しつつあった。

 だが、一軍で結果が出ず。9月14日に初昇格してからスタメンを含め、6試合に出場するも、16打席に立って安打はなし。遊撃守備は華麗なグラブさばきも見せたが、バットから快音は聞かれなかった。

 それでも焦りはない。そもそも1年目は「経験を積む1年にしたい」と春季キャンプから語っており「同級生が大学からプロに入る4年後(2023年)に『三番・遊撃』を目指す」と見据えるのは、まだ先。「1年目は多く打席に立って、1球でも多くプロのボールを見るシーズンにしたい。そこで自分に何が足りないのかが分かると思うんです」と一歩ずつ成長することを誓っていた。

 とはいえ、チームの正遊撃手・安達了一は今季で32歳。世代交代のときは、そう遠くはない。19年ドラ1・太田椋が思い描く未来へ──。1日もムダにすることなく汗を流し、2年目の今季はプロ初安打を放って進化を証明して見せる。

写真=BBM
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