小園にとって勝負の2年目を迎える。報徳学園高から2018年秋のドラフト1位で入団して迎えた1年目。
広島の高卒新人として19年ぶりに開幕一軍入りを果たした。しかし出場機会なく二軍に降格。6月に再昇格を果たすも、再び降格。7月中旬からは一軍に定着し、高卒ルーキーながら58試合出場し、打率.231、4本塁打、16打点。それでも満足のいく成績とは言えなかった。
課題克服へ秋からボールの見極めを磨いた。ボールをより呼び込む目的で、これまでバッターボックスの前方に立っていたものを、昨秋から左足を打席最後方まで下げた。「見極めが大事だと思っている。バッターボックスの立ち位置も変えましたし、工夫して、先輩にも教わりながら、ヒットを打てるようにやっていきたい」。
見極めを磨きつつ「積極性」は継続する。昨季はファーストストライクから積極的に振るなど、強気の姿勢を貫いた。積極的な打撃スタイルについて小園は「もちろん変えないです。空振りでもいいと思っている。昔、投手をやっていたんですけど、打者に振られるのは嫌だったので」と説明する。
守備では秋から本職の遊撃に加え、二塁にも挑戦した。しかし、小園には強いこだわりがある。「いろんなところができたらいいですけど、自分が一番好きなのはショート。セカンドはやったことがないのでショートで頑張ります」。2年目の目標には「全試合出場」を掲げた。
田中広輔らとの定位置争いを勝ち抜き、遊撃不動のレギュラーに君臨してみせる。
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