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日本ハム・中島卓也 正遊撃手の座は渡さない/リーダーの決意

 

FAせずにチーム残留を決めた中島卓。2020年も選手会長の大役を担う


 2020年シーズンで自身が選手会長になって3年目を迎える。過去2年間、優勝を経験できていない。それだけに期するものはあり、新たなシーズンは新キャプテンに就任する西川とともにチームを引っ張っていく。

 オフは熟考の末に取得した国内FA権を行使せず、残留を決断。野球人生の大きな岐路で、たくさん悩んで、納得の着地点に落ち着いた。球団とは3年契約を結び、さらに責任感も増した。「2年続けて8月に成績を落とし、失速している。どうにかしないといけない」。長丁場のペナントレースを息切れせずに戦い抜くために、技術だけでなく、フィジカル面もパワーアップしてチームをまとめていく覚悟だ。

 昨年は不振もあり、スタメンの座を石井や平沼に譲る試合も多く、出場120試合で打率.220にとどまった。「思うようなプレーができずに悔しいシーズンだった。またもう一度レギュラーを獲りにいく」。立場が保証されているというおごりもない。若手と真っ向勝負で定位置の遊撃手に返り咲くことが目標だ。

 チームとしても、また個人としても、リベンジを果たす20年シーズン。「このチームで、もう一度みんなで優勝したい」。16年のリーグ優勝と日本一のときも主力に成長していたが、田中賢ら先輩たちに引っ張ってもらっていた。選手会長という重責を背負いながら歓喜のゴールへ──。今度は自分がチームの先頭に立って後輩たちを連れて行く番だ。

写真=BBM
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