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広島・鈴木誠也外野手「内川塾」卒業しチームに還元を/リーダーの決意

 


 4連覇を目指した昨季、チームは4年ぶりのBクラスに沈んだ。「個人的には良かったですけど、シーズン4位で終わって面白くないなと思った。もっとやれたんじゃないかと思う」。鈴木誠也は首位打者&最高出塁率のタイトルを獲得。しかし「優勝」だけを目指しチームに徹してきたからこそ、悔しさの残るシーズンとなった。

 2020年には26歳を迎える。プロ4年目の16年からレギュラーに定着し、チームの顔へと成長を果たした。そんな鈴木がチームの危機感を口にした。「僕より下の選手が現状では出てきていない」。チームが強くなるために、若手選手の底上げが必要と考える。「優勝したいのが一番。優勝するには僕より下の選手たちが出てこないと難しい。少しでも力になれることがあればやっていきたい。僕から歩み寄って、しっかり考えながら接していきたい」。

 チームを考え、早速行動に移した。16年から宮崎・日向でソフトバンクの内川らと実施していた自主トレからの卒業を決断。「内さん(内川)とやらしてもらって、たくさん吸収できた。次は後輩、チームの仲間と一緒にやって、いい方向にいけたら」。1月から堂林、野間、曽根、永井と自主トレを実施する。自身の経験、知識をチームメートに落とし込み、チーム強化につなげる。

 今夏は東京五輪も控える。「五輪で優勝して、チームでも優勝できるように1年間頑張りたい」。広島、そして日本の主軸としてどっしり構え、チームを引っ張る。

写真=BBM
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