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オリックス・比嘉幹貴 闘志を内に秘め/最年長の意地

 

昨季45試合に登板した変則右腕が、今季もブルペンを支える


 サイド右腕には夢がある。比嘉幹貴は言う。

「最年長ですけど、自分がプロに入ってAクラスは1回しかない。今年はAクラスに。優勝争いもして、なんとか頂上に行けるように頑張りたい。このチームで優勝した思いはすごく強いので」

 毎年、CS圏内に食い込むも、失速が目立つシーズンに歯がゆい思いがあった。「縁あってオリックスで野球をやらせてもらってるんでね。オリックスで、大阪で優勝したいんです」と切実に願う。

「自分は最年長ですけど、20代の選手がすごく多いチーム。良い意味でコミュニケーションが取れると思う。若手から見て、野球がやりやすいチームを作っていきたいですね」

 山岡泰輔山本由伸をはじめとする先発ローテーションは若い力であふれている。「最年長として、若手がノビノビとできる環境を。もっとノビノビとやってもらえるように。まだまだ負ける気はありませんけどね」。救援でも近藤や澤田が奮闘しており、世代交代も見え始めている。

 それでも、比嘉には貫禄がある。

「ほとんどの若い選手は自分のことをナメてます(笑)。それはそれで良い。良い雰囲気ということなんで。一番年齢が上だからって、自分はわぁわぁ言わない。見守っておかないと。それを通り越して、ナメられてるんですけどね(笑)」

 野手の最年長である捕手の山崎勝己とともに、チームを浮上させる。年齢には負けない。まだまだ戦える体をつくり、新シーズンに向かっていく。

写真=BBM
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