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巨人・亀井善行 大人の仕事でチームを下支え/最年長の意地

 

野手最年長でプロ16年目のシーズンを迎える巨人亀井善行


 年齢は単なる数字でしかない。亀井善行の奮闘は、ファンにそんな気持ちを抱かせるものだった。

 昨年7月に37歳を迎えたベテランは昨季、主に一、五番で131試合に出場。「若いころはケガばかりだったから。この年齢で試合に出られる喜びを感じながらやっています」と2年連続、通算3度目の規定打席に到達。打率.284、13本塁打、55打点、守備と走塁でも随所で存在感を示した。WBC にも出場した2009年の134試合、打率 .290、25本塁打、71打点に次ぐキャリア2番目の好成績でレギュラーの座を奪い取っている。

 オフには年俸7000万円から15年目で初の大台超えとなる同1億1000万円(金額は推定)で契約を更改。「時間がかかりましたけど、小学校からの夢(だった1億)に乗せられたのはうれしい。若いときより動けているというのはあるし、苦労を経験してきたのでそれを最後に生かせているかな」と、ケガに泣いたプロ生活の経験を糧に見事な働きを見せた。

 16年目の今季は新助っ人のG.パーラ(前ナショナルズ)らが加入し、外野争いは激化する。「競争して、ポジションを獲れるように頑張りたい。若い人のいいカベになれれば。ベテランなのでちょっとでもダメなら終わってしまう」と危機感を胸にオフの自主トレにも余念がない。二軍監督に就任した阿部慎之助が現役を引退したことで野手最年長となる。若手にできない大人の仕事ぶりで、今季もチームを支える。

写真=BBM
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