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DeNA・神里和毅 一番打者でフルイニング出場を目指す/切り込み隊長は俺だ

 

2020年もリードオフマンとして期待される神里


 名実ともにチームの顔として期待がかかる。大黒柱の筒香がMLBレイズに移籍したDeNAは、今季が転換期となる。新生ベイスターズ打線のリードオフマン本命はプロ3年目を迎えた神里和毅だ。桑原らライバルは多いが、昨年11月の契約更改交渉の席では球団幹部から期待の言葉を伝えられ「1年間、一番打者としてフルイニング出られるようにトレーニングからいろいろやっていきたい」と端正な顔を引き締めた。

 昨年はオープン戦終盤に調子を落とし、開幕戦はオープン戦に出ていない梶谷が「一番・中堅」でサプライズ起用された。ルーキーから2年連続の開幕スタメンこそ逃したが、6戦目のヤクルト戦に一番でスタメン起用されると、そこから4試合連続マルチ安打を含む9試合連続安打と存在感を発揮。レギュラーの座を再び奪い取り、最終的には初の規定打席に達し打率.279、6本塁打、15盗塁と及第点の成績を残した。

 不動のトップバッターに向け、盗塁の向上を自らに課す。昨季はヤクルトの山田哲人が38連続成功という快記録をマークして話題となったが、神里も「数にこだわるより、成功率を上げられるように」と精度に重点を置く。盗塁数を追うのではなく、あくまでチームを勝たせるための最善策を考えるのは主力の自覚だろう。昨季後半からすでに成功する見込みの高い場面を選んで、スタートを切っていたと言い「何でも行くというのはやめる。成功率は最悪8割くらいはないと」と意気込んでいる。

写真=井田新輔
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