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中日・大島洋平 三番より一番を希望?/斬り込み隊長は俺だ

 

昨季は主に三番を担った大島だが……


 新年初の公の場で大島洋平は本音を隠さなかった。1月3日に名古屋市内のホテルで行われたトークショー。「やっぱり一番打者が一番いいです。自由に打てるので。どの打順でもやることは変わらないですし、どこでも同じですけどね。打順を固定してもらえればありがたいですね」。斬り込み隊長に意欲を示した。

 プロ3年目の2012年に一番に定着。17年以降は三番を打つことも多くなった。昨季は三番が73試合、二番が34試合、一番が31試合。11年以来の七番も3試合あり、決勝2ランを放った9月18日の巨人戦(ナゴヤドーム)では、お立ち台で「今日は打順が七番だったので、だいぶ暇でした」とプライドをのぞかせた。

 リーグ最多の174安打は、どの打順でも結果を残した証し。出塁率はチームトップで自己最高タイの.376、30盗塁もマークした。今季の目標は初の首位打者と200安打。オフにはFA権を行使せずに3年契約を結び直し、ドラゴンズで現役を全うする決意を示した。「このチームで2000本を達成したかった。あとはやるだけです」と言い切る。

 昨季は11人が起用された一番。69試合で任された平田や、打力アップに励む京田ら候補は多い。大島はリーグ2位の得点圏打率.347を誇るだけに、一番以外の打順に回ることも考えられる。それでもチームで最も塁に出て、最も走れる男が先頭に座るのが理想的。衰え知らずの34歳が「一番・中堅」で走り続ける。

写真=BBM
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