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ソフトバンク・大竹耕太郎 ライバルに追いつき、追い越せ/目指せ!初タイトル

 

春季キャンプB組(二軍)から巻き返しを誓う大竹


 大風呂敷を広げたと言われるかもしれない。大竹耕太郎は言葉にすることで自らへのプレッシャーを掛けた。昨季は17試合で5勝4敗。新シーズンに向けては「最多勝のタイトルを狙いたい。そのためにも、規定投球回数をクリアしたい」と、迷うことなく口にした。

 収穫と課題を得たからこそ、大きな目標を掲げる。昨季、初の開幕先発ローテ入りを果たすと、前半戦は安定した投球を続けた。味方の援護に恵まれず白星こそ思うように伸びなかったが、前半戦だけで5勝。しかし、西武とのV争いが佳境に入る夏場から一軍の舞台から姿を消した。

「1年持たなかったことが悔しい。自分の力のなさを感じた」。プロ2年目で開幕から先発ローテを守るのは初めて。蓄積した疲労から投球フォームが崩れていた。「投げていく中で体に張りが出て、それが取れなくなっていった」と分析。反省を胸にオフは大阪市内のトレーニング施設で体をいじめ抜いた。「余計な筋肉を落として必要な筋肉をつけ、バランスのいい体にする。体の使い方の悪いクセも直していく。筋肉の再教育」。

 タイトルを目標に掲げたのはまばゆい光を放った同期の存在もある。ともに先発ローテをつかんだ高橋礼が12勝を挙げ、新人王を獲得した。「前半は礼(高橋)が抑えると自分も、という感じでやっていたが……。追いつき、追い越せでやっていきたい」とライバル心を隠しはしない。育成出身の左腕が虎視眈々と最多勝のタイトルを狙う。

写真=BBM
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