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中日・福田永将 アーチストの矜持/目指せ!初タイトル

 

まずは左翼のレギュラー争いに挑む


 プロ14年目。故障や次から次へと来日する外国人選手との戦いを前にしても、決して心は折れなかった。今季も定位置が確保されているとは言えない。むしろ激しい争いが待つ。それでもたたき上げのような福田永将には、竜党の期待が集まる。当然、和製大砲として、本塁打王獲得の、だ。

 年明けの自主トレでは、新たな試みを採り入れた。それが1月11日から18日にかけて沖縄で行った単身自主トレ。初めて暖かい南国の地を自主トレ先に選び、徹底的に走り込んだ。

 「やっぱり仕上がりが全然違います。名古屋だと、どうしても気を遣いながらになる。名古屋にいるときの3倍は走っています。走るのと、投げるのはマックスにできた」と充実の表情を浮かべる。

 今季は左翼が主戦場となる可能性が高い。昨年は三塁の定位置を高橋周平に明け渡し、アルモンテが不振や故障の間、左翼で出場を重ねた。105試合、352打席で自己最多タイの18本塁打をマークした。フルに試合に出れば――。福田自身は「30本塁打」を目標に掲げているが、キングの座も決して夢物語ではない。

 アルモンテ、新外国人のシエラとのポジション争いが予想される。アルモンテは実績があり、首脳陣の計算も立つ。シエラは育成契約ながら、与田監督は早期の支配下登録を示唆している。それでも福田は言う。「自分が納得した状態でシーズンに入れれば、絶対に通用する」。チーム内競争を勝ち抜き、アーチを量産してみせる。

写真=BBM
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