週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ロッテ・高部瑛斗 チームに相乗効果をもたらすルーキー/レギュラー争いダークホース

 

高部は激しい外野の定位置争いに挑む


 昨季は4位で3年連続のBクラスに沈んだが、オフには大型補強に成功した。ソフトバンクからFAで攻守走3拍子がそろった福田秀平を獲得し、リードオフマンの荻野貴司も衰えとは無縁だ。途中加入ながら52試合で14本塁打を量産したマーティンも残留。首位打者に2度輝いている角中勝也がレギュラーを確約されないほど、この1年間で外野陣は一気に厚みを増した。

 その高き壁に挑むのが、ドラフト3位の高部瑛斗だ。国士舘大では4年間で、東都二部リーグの記録を大きく更新する通算129安打を放ったヒットマンだ。

 イチロー(元マリナーズほか)のように柔らかいバットコントロールもさることながら、一番の武器はその脚力だ。50メートルを5秒8で駆け抜ける。「足は武器だと思っている。走塁だけではなく、外野の守備範囲の広さや、打撃でも内野安打、すべてにおいて生きてくる」と胸を張った。

 1月8日から行われた新人合同自主トレでも20メートル走から持久系のメニューまで、すべて新人7選手のトップを誇った。初の春季キャンプも一軍スタートで、連日アピールを続けている。

「周りはお手本にしてきた素晴らしい選手ばかり。突出したものを出せるように頑張りたい」

 目標は開幕一軍。外野陣はほかにもベテランの域に達した清田育宏、身体能力抜群の岡大海などライバルは多いが、高部がそれを脅かす存在になれば、チームにもいい相乗効果が生まれるだろう。

写真=高塩隆
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング