日本ハムの新外国人、ドリュー・バーヘイゲンは春季キャンプ序盤から上々の評価を得ている。身長198センチ、体重104キロ。堂々とした体格から繰り出す直球は最速158キロの触れ込み。豪腕の初投げは2月2日。ブルペン入りすると
栗山英樹監督らが見守る前で速さではなく、制球力の高さを披露した。
36球を投げたが、ストライクは半分以上の19球。ボールゾーンへ変化球を投げ込むなど、全体的なまとまりがあった。日本のボールにも「小さいけど、手になじんでいるよ」と苦にせず、早くも投げこなす器用さ。栗山監督も「期待どおり」と先発ローテーションの一角を任せるつもりの助っ人右腕の順調な仕上がりを見てうなずいた。
自ら「勤勉な性格」と話すように、立ち居振る舞いも日本での成功を予感させる。同5日のキャンプ初の休日は、宿舎近くの室内練習場でキャッチボールやネットスローを敢行。同6日のブルペン入りに備えての行動だった。同6日の投球投球後はブルペンに居残り、
有原航平らの投球をじっくり観察。「少しでも良いところがあれば、取り入れよう」と昨季の最多勝右腕の一挙手一投足から活躍のヒントを得ようとした。
キャンプ中盤からはクイックモーションの練習も開始。これまでよりも意識を高めて、日本野球に対応しようという向上心もある。新助っ人が大きな戦力となる予感が漂う。
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