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ロッテ・福田光輝 一気にレギュラー候補へ浮上したドラ5ルーキー/新戦力の評価は?

 

福田光は強烈なアピールに成功した


 高卒ドラ1にして最速163キロ右腕の佐々木朗希に大きな注目が集まったロッテの石垣島春季キャンプ。しかし、井口資仁監督が「若い選手たちが(キャンプを)引っ張ってくれた」と目を細めたように、全員が一軍スタートとなったほかのルーキーたちも躍動した。

 特に一気に評価を上昇させたのがドラ5ルーキーの福田光輝だ。2月8、9日に行われた台湾・楽天モンキーズとの交流戦。「八番・遊撃」で先発出場した福田光は第1打席であわやスタンドインという三塁打を放つと、6回無死二塁では「素直にうれしかった」という12球団ルーキー“第1号”の特大弾を右翼に突き刺した。

 翌日の第2戦も止まらない。「二番・遊撃」に打順を上げると、1点を追う9回に放った決勝の逆転2点適時打を含む3安打。2日間で強烈なアピールに成功している。

 だが、自慢の守備では課題も見えた。初戦の遊撃守備では2回にフライを背走で追うも届かず二塁打にしてしまうと、6回には平凡なゴロながら打者走者のスピードを見誤り、内野安打にしてしまった。それでも翌日の第2戦では「(初戦は)守備でミスがあったので、しっかり準備して守った」としっかり前を向いていた。

 一方、楽天との初戦で福田光以上のインパクトを残したドラ3新人の高部瑛斗は、試合後に右有鉤骨骨折が判明して手術を受け、1カ月以上の離脱が確定的となっている。福田光はキャンプで同室だった同級生のアクシデントに顔を曇らせながら、「自分もケガないように頑張らなければならない」と気を引き締めた。

 大阪桐蔭高、法大ではいずれもキャプテンを務めるなどエリートコースを歩み、ダイナミックな攻守走を含めた野球センスには定評がある。二塁は中村奨吾、遊撃は藤岡裕大とレギュラーに近い2人が、キャンプではコンディション不良により一時は別メニューを余儀なくされた。「やりたいことができたし、充実感がある」というキャンプを経て、沖縄本島への遠征メンバーにもしっかり間を連ねている。

 実戦行脚の中でさらなるアピールに成功することができれば、開幕一軍入りはもちろん、開幕スタメンさえ夢物語ではなくなるはずだ。

写真=BBM
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